関西外国語大学(関西外大、KGU)について、理事長・総長のあいさつから紹介します!
https://www.kansaigaidai.ac.jp/info/principle/chair/
関西外国語大学は2025年に創立80周年を迎えます。その礎となった谷本英学院が大阪市内で産声をあげたのは1945年秋、太平洋戦争の終結からわずか3カ月後のことでした。創設者は、日本の復興と国際社会への復帰の思いを外国語教育に託したのです。
その後、関西外国語短期大学を経て、1966年に関西外国語大学を開学しました。そして国際文化研究所を基礎に大学院を開設し、外国語大学としては初の博士課程を設置しました。そして、大学院、大学4学部、短期大学部に学生約1万2000人を擁する学びの場に成長しました。
他大学に先駆けて、1960年代から国際交流に取り組んでまいりました。現在、55カ国・地域の405大学と単位互換協定を締結しています。学生のニーズに合わせた多彩な留学プログラムを通して、年間約1200人の留学生を海外に派遣する一方、世界各地から約900人の留学生を受け入れています。いずれも国内有数の規模であると自負しております。
私はかねがね、教育とは「共に育つ」こと、つまり「共育」であると申し上げております。中国の古典『礼記』に「教学相長ず」という言葉があります。互いに教え合い、学び合ってともに成長する「共育」の輪を確実なものにしたいと考えています。
2023年春に、オールイングリッシュで学位の授与ができる国際共生学部と、語学力に加えてデジタル技術を身に付けることができる外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科がスタートしました。また2024年春には、外国語学部に国際日本学科、短期大学部に未来キャリア英語学科を開設しました。さらに2025年春、アジアを起点として世界の持続的発展に貢献できる人材を育成する英語国際学部アジア共創学科を設けます(設置構想中)。社会のニーズを一歩も二歩も先取りしたカリキュラムで大学教育の充実を図っています。
重視すべきは、「学生ファースト」の立場にほかなりません。教職員がワンチームとなって知恵を出し合い、とどまることなく前を見据える「不留」の精神を忘れず大学改革に取り組んでまいります。